Parental Advisory Explicit Content


『if』を、語るのは愚かな行為と解っていても―それでも。人は何故、『if』を望むのだろうか・・・

そう。

何度、悔やんでも悔やみきれない出来事―それは七代目教官であった城がテロの凶弾に倒れたあの日。


『もし、あの時・・・城の代わりに倒れたのが自分だったら・・・』


悔やみ始めれば限がなく。

後悔
懺悔
贖罪

これでもかと云うほどの自責の念に、血を吐くような思い・・・
それでも前に進まなければいけない日々に、心が軋む。

意味の無い『if』を繰り返し考えていたあの頃―


あれから何年経ったことか。


でも。


今でも『if』を考える―

『もし、あの時・・・城の代わりに倒れたのが自分だったら・・・』 ― 君には出会えていない。

そんな未来は考えられない―

だから。

何度、後悔しても。
何度、血を吐くような思いをしても。
何度、自責の念にかられても。

『今』と違う『未来』はいらない・・・

君と出会わない『未来』ならば、なんの意味も無い。

『父が倒れたこと』も『尊敬すべき城教官が倒れたこと』も。
全て、君に続く道ならば俺は甘んじて受けよう―
それがたった一つの『未来』となるならば・・・

俺は全てを受け入れる―





クリスマスまであと4日―





2006.12.21 UP